デカルト-08というCART細胞療法により、MGの症状が緩和された

 myasthenia gravis newsに、新たな治療方法の研究に関する報告が載っていました。

CAR T-cell Therapy Descartes-08 Eased MG Symptoms

治験中のCART細胞療法であるデカルト-08によって、第1/2相臨床試験に参加した3人の患者の重症筋無力症(MG)が症状を著しく緩和したとのこです。

ただし、3人の症状が緩和したに過ぎないため、研究の成果としては非常に弱いものとなります。

CART細胞療法は、患者自身のT細胞を取り出し、遺伝子医療の技術を用いてCAR(キメラ抗原受容体)と呼ばれる特殊なたんぱく質を作り出すことができるよう、T細胞を改変します。CARは、がん細胞などの表面に発現する特定の抗原を認識し、攻撃するように設計されており、CARを作り出すことができるようになったT細胞をCART細胞と呼びます。このCART細胞を患者さんに投与することにより、治療するのがCART療法です。

デカルト-08では、T細胞はB細胞成熟抗原(BCMA)と呼ばれるタンパク質を標的とするCARで修飾されています。BCMAは、MGで重要な役割を果たすと考えられている成熟B細胞に由来する抗体産生免疫細胞の一種である形質細胞の表面に見られます。したがって、デカルト-08の目的は、BCMAを標的とするCART細胞を使用して、これらの疾患を引き起こす免疫細胞を殺すことです。

このように、デカルト-08では、CART細胞を利用して、MGを引き起こす免疫細胞を抑制することで、MGの症状が緩和されることが期待できるようです。




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