ニポカリマブは gMG の症状を安全に緩和

 

前回に引き続いてニポカリマブについてのニュースです。2021年の米国神経学会でのプレゼンテーションの解説です。

#AANAM – Nipocalimab Safely Eases gMG Symptoms, Final Trial Data Confirm

進行中の標準治療に対する反応が不十分な、中等症から重症の成人68人に対して治験が行われました。結果として、試験の結果は良好で、重篤な副作用もなく、患者のMG-ASLスコアが改善しました。


前回の記事には書いてありませんでしたが、

「ニポカリマブは、FcRn と呼ばれる受容体分子と免疫グロブリン G (IgG) 抗体 (MG の発生を促進するものを含む) との相互作用を防止することにより、MG の根本的な原因に対処するように設計された抗体です。

FcRn-IgG 結合が IgG 分解を防ぎ、これらの抗体が血流に留まる時間を延長することを考えると、ニポカリマブは総 IgG および疾患関連 IgG 自己抗体のレベルを低下させ、最終的に MG の重症度を緩和することが期待されます。」

とのことです。


また、

「ニポカリマブの最高用量 (60 mg/kg) で治療された参加者では、IgG レベルが 80% 低下し、隔週で治療を受けたグループでも維持されました。IgG サブクラスおよび抗 AChR 自己抗体でも同様の減少が観察されました。

これらの効果は、MG-ADL スコアの用量依存的な低下と関連しており、疾患の重症度が低いことを示しており、これは患者の約 40% で最初の 2 週間以内に検出されました。これは、観察された IgG レベルの反応と一致しています。

特に、MG-ADL スコアで評価すると、IgG の減少は症状の軽減と有意に関連していました。」

とのことです。


モノクローナル抗体なのでお高いのでしょうが、患者の選択肢が増えるのはありがたいことです。はやく第3相試験が始まって、上市されるのが楽しみです。

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